探索日:2021年2月16日
萩と赤間関(現在の下関)をつないだ3本の旧赤間街道のうちの北浦道筋沿線に設置された一里塚です。
半球状に土が盛ってあり,周囲に小振りの石が,塚の半分程の高さにまで積上げられています。斜面からの高さは約2mで,上からみると横2.5mほどの円形をしています。
その保存状態も非常によいことが明らかになっています。
記録によれば,塚木には「赤間関より四里十二丁 石見境仏坂より三十弐里 萩より弐十里」と記されていたそうです。
下関市内では,この「一ノ瀬一里塚」と「小野一里塚」の二か所が旧状を残しているようです。
赤間関街道
黒井一ノ瀬一里塚の設置された,北浦道筋は萩藩主の御国廻(領内巡見)の際にも利用された主要道です。
また,赤間関街道の中道筋の一部は文化庁「歴史の道百選」に選定されています。
場所
近隣の史跡
・八本松峠駕籠建場
駕籠建場(かごたてば)は,街道を行く大名たちが駕籠を下ろして休憩するための場所です。
多くは見晴らしの良い場所に設けられ,施設として駕籠を置く台,柴垣,雪隠(便所),腰掛などが設けられていました。
萩往還にある「倅坂一里塚跡」の近くの「悴坂駕籠建場跡」は,当時の古図をもとに復元されています。
場所
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